証券優遇税制 上場株式等の譲渡益・配当に対する税金は現行、税率が10%(所得税7%、住民税3%)に軽減されています。譲渡益については、二〇〇二年まで本則26%だった税率を自公政権が〇三年から20%(国15%、地方5%)に優遇した上、〇三年から〇七年までこれを半減(10%)。〇七年度税制「改正」で期限をさらに一年延長しました。配当についても、本来20%の税率が〇三年度から〇七年度まで10%に優遇され、同様に〇八年末まで延長されています。自民党や民主党は、譲渡益、配当ともに軽減税率をさらに数年延長することを検討しています。(用語掲載記事)
【1】財界・大企業中心の政治をただし、くらしと権利をまもる「ルールある経済社会」を築きます
8、消費税増税に反対し、軍事費・大型公共事業などの無駄をなくし、大企業・大資産家に応分の負担を求めて、社会保障などの財源を確保します
5 税制 消費税など庶民増税を許さず、大企業・大資産家優遇の「逆立ち税制」をただします
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2008年11月6日(木)「しんぶん赤旗」
〈問い〉駅前で「大金持ち10人に183億円の減税がされている」という演説を聞きました。本当ですか?(東京・一読者)
〈答え〉2006年分の申告所得で100億円を超えた10人の大金持ちだけで、183億円の減税がおこなわれていた―。これは株式等譲渡益(株式の売買によって得た利益)に対する減税額のことで、国税庁の申告所得税標本調査(06年分)をもとに本紙が試算したものです。(10月27日付)
株式等譲渡益の税率は、国税と地方税を合わせると本則20%のところ、08年末までは特例で10%に軽減されています。そのため、本来なら10人の大金持ちの納税額は約366億円となりますが、この特例によりその半分の納税で済んだのです。 →続きを読む